ハンドメイド作家が活用すべき!ChatGPTのおもしろい使い方「ペルソナを複数人喋らせてみることで分かるあなたの作品の魅力」

今日はハンドメイド作家さんにおすすめのChatGPTの使い方を紹介します。ハンドメイド作家さんの中にはアナログ派でパソコンが苦手、ChatGPTなんて私には関係ない、と思っている方も多いと思います。そんな方のために「ChatGPTはハンドメイド作家の強い味方!」という記事を書きました。でも具体的に書き切れなかったので、今回はペルソナを使うおもしろいChatGPTの使い方をご紹介します。

1.ChatGPTにペルソナを考えてもらう

まず最初にするのは、「あなたの作品を購入するかもしれないお客さん像」=ペルソナをChatGPTに考えてもらうこと。

たとえば私は、押し花とレジンを組み合わせたアクセサリーを作っています。ChatGPTにこんな風に聞いてみました。

私はハンドメイド作家です。
押し花とレジンのアクセサリーを作っています。私のペルソナを三人考えてください。

すると、ChatGPTは次のような3人を提示してくれました。

🌸ペルソナ①:ナチュラル系が好きな20代女性「ゆりさん」

  • 年齢・職業:26歳、保育士
  • ライフスタイル:休日はカフェ巡りや雑貨屋さんめぐりが好き。自然や季節感のあるものに惹かれる。
  • 購入動機:本物の花が使われているレジンアクセに一目惚れ。「春らしいからつけて出かけたくなる」「ナチュラルファッションに合いそう」
  • 価値観:量より質。誰かと被らないハンドメイドを好む。
  • SNS傾向:Instagramを日常的に使い、#花アクセサリー #ハンドメイド好きな人と繋がりたい などで検索。
  • 購入経路:minneやCreemaで作家の世界観を重視して購入。

🌼ペルソナ②:小学生の娘を持つママ「さとみさん」

  • 年齢・職業:38歳、パート主婦(元アパレル勤務)
  • ライフスタイル:日中は家事と子育て、たまの外出に少しおしゃれしたい。
  • 購入動機:娘へのプレゼントや親子でおそろいを楽しめるアクセサリーとして。「繊細でかわいくて、小さな花が娘にぴったり」
  • 価値観:ハンドメイドの温かみ、作家の人柄に惹かれる。
  • SNS傾向:InstagramやPinterestで「親子リンクコーデ」「ハンドメイドギフト」などをチェック。
  • 購入経路:SNSで見つけてminne・Instagramショップから購入。

🌷ペルソナ③:個性的なアイテムを探すアート系大学生「かえでさん」

  • 年齢・職業:21歳、美大生(テキスタイル専攻)
  • ライフスタイル:感性重視、古着や自然素材が好き。アクセサリーは作品と捉えている。
  • 購入動機:「押し花×レジン」の素材感や透明感にアート性を感じる。「一点もの」としての魅力に惹かれる。
  • 価値観:作品にストーリーや自然とのつながりを感じたい。
  • SNS傾向:InstagramとX(旧Twitter)で作家を探す。ポートフォリオ感のある投稿が刺さる。
  • 購入経路:個人のBASEショップやPOPUPイベント、作家の直接販売を好む。

「なるほど、うちの作品ってこういう人に刺さってたんだ」と改めて認識できます。

2.そのペルソナに「〇〇〇」について語り合ってもらう

次にやることは、このペルソナたちにChatGPT上で会話をしてもらうことです。たとえば、

「この3人が、入園式にどんなアクセサリーをつけていこうか悩んでいると仮定して、3回ずつ会話をしてください」

と依頼すると、こんなやりとりが表示されます。


🌸ゆりさん(保育士・ナチュラル派)


「入園式って、やっぱり明るい色味がいいよね。私は桜の押し花が入ったピアスを選んでみたよ。春らしくて、柔らかい印象になるかなって。」


「ナチュラル系のワンピースに合わせたいから、あんまり派手すぎないのがいいな。レジンの透明感って、上品に見えるから式典にも合うよね。」


「ゆらゆら揺れるタイプよりも、小ぶりで耳元にちょこんと咲いてる感じが好き。子どもと並んでも、ちょうどいいバランスになるし♪」


🌼さとみさん(ママ・親子リンクコーデ好き)


「うちは写真いっぱい撮るだろうから、顔まわりがパッと華やぐイヤリングを選んだよ。ピンクの押し花が入ってるやつ、娘も『かわいい~!』って言ってくれて♪」


「入園式ってきちんと感も必要だから、レジンで花が閉じ込められてると“ちゃんとしてる感”が出るよね。キラキラしすぎず、程よい上品さが好き。」


「親子でおそろいのブローチにしようか迷ったけど、やっぱり私は耳元派!あとで娘と並んだ写真見るのが楽しみ~。」


🌷かえでさん(美大生・感性派)


「入園式って一大イベントだけど、個性も出したくて。私は白い花びらが浮かんでるレジンのイヤーカフにした。ちょっとアートっぽい雰囲気も出せて満足。」


「みんな似たような格好してるから、アクセサリーで“あ、この人ちょっと違う”って思われたい(笑)。ハンドメイドって一点もの感があるから好き。透け感のあるデザインは、光に当たったときすごく綺麗なんだよ。」


「ブローチもいいけど、耳のアクセサリーって目線が上がるから表情まで明るく見えるんだよね。入園式って笑顔の写真いっぱい撮るから、そういうのも考えて選んだ!」


この会話を見たとき、私は自分の作品が「安心感」「一点もの感」「写真映え」という三つの価値軸で受け止められていることに気づきました。

ペルソナにお喋りしてもらうことで得られる気づき

この方法から得られる気づきは、本当にたくさんあります。

  • 自分では気づかなかった作品の魅力
  • ペルソナごとの「響く言葉」
  • どんな写真を撮れば伝わるかのヒント
  • プロフィール文や商品説明に入れたいキーワード

たとえば、「作家の想いが見えると安心できる」というセリフは、そのまま商品説明に使えますよね。

他にもペルソナに聞いてみたいこと

このChatGPTの「ペルソナ会話」は、以下のような場面でも大活躍します。

例えば、こんなことを聞いてみましょう。

  • Instagramの投稿案を考えるとき
    「3人のペルソナが春のお出かけにどんなアクセサリーを選ぶか語らせてください」
  • 商品説明文の作成
    「30代主婦が娘の七五三に選ぶアクセサリーの決め手について話し合ってもらってください」
  • 自分の作品コンセプトを明確にする
    「AさんとBさんが、なぜこのブランドを選んだか語ってもらってください」

どれも、ペルソナの“声”を通して、購入の理由や不安、期待がリアルに浮かび上がります。

逆に、「ちょっと辛口で」とお願いすれば、改善すべき課題が見つかることもあるかもしれません。


まとめ:ChatGPTに会話させると、自分の作品がもっと好きになる

ChatGPTは「ライティング代行」や「説明文の自動生成」だけではありません。仮想の顧客に語らせることで、自分の作品の魅力に気づくツールとしても使えるのです。

「パソコン苦手だし…」と思っていた私も、ChatGPTとのやりとりを通じて、まるで作品のファンの声を直接聞いているような体験ができました。

これは、お金をかけずにできるマーケティングリサーチでもあります。

すごく簡単ですよね!ぜひ今すぐパソコンを開いて、ChatGPTにペルソナを作ってもらい、その人たちに語らせてみてください。
あなたの作品がどんな風に届いているのか、新たな気づきがきっと得られますよ。

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